2017年12月にハズレ馬券は全面的に経費として認められるようになりました。

馬券裁判の結果と競馬ファンの声

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裁判の結果

卍氏の行った裁判では、ハズレ馬券を経費として認めて追徴課税額を大幅に減額する判決が出た一方で、当初から確定申告の必要性を認識していたとされ、執行猶予付きの有罪判決になりました。

 

しかし卍氏の主張を認める内容で、判決の結果に対して卍氏本人は感謝の言葉を残しています。
また、競馬ファンからは「当たり前」、「インターネット投票のリスクがなくなった」、「俺も自動売買ツールを使った競馬投資を始める」など大きな反響を呼びました。

反響イメージ画像

 

しかし、卍氏の裁判はコンピューターを使って継続的に馬券を購入していた特殊性がハズレ馬券を経費に認めた理由にした結果でした。

 

自動購入ソフトに限定した特例的な判決と捉えることもできる内容で競馬ファンからは、「自動購入ソフトを使ったネット投票だけというのはおかしい」、「競馬場で大儲けしたらダメなのか?」などと理不尽なルールの根本的を覆す結果にならなかったことを悲観する声も多数寄せられています。

 

馬券裁判の詳細をご覧ください。

 

卍氏の馬券裁判の詳細

2012年

馬券で得た所得において単純無申告の罪で、卍氏が刑事裁判にかけられる。
卍氏は2007年~2009年にかけて28億7,000万円の馬券を購入し、30億1,000万円を超える配当を獲得し、累計約1億5,000万円の利益をあげていました。
しかし、当時はハズレ馬券は経費に含まず、受け取った配当金のみが課税対象になるルールがありました。

 

その結果、1億5,000万円の利益に対して大阪国税局の求めた追徴課税は約5億7,000万円でした。
常識的に見ても理不尽で払えるワケのない金額です。
そこで卍氏はハズレ馬券を経費として認めるように主張して裁判で争うことになります。

 

2013年

大阪地検と卍氏の裁判は地方裁判所で3回の公判を行い、5月23日に判決が出ます。
裁判の内容については、大阪地検の主張は経緯に酌量の余地はないとして懲役1年を求刑。
一方卍氏の弁護側は、ハズレ馬券の購入費用も経費にみなすべきで、大阪国税局の課税処分は違法で卍氏は無罪だと主張しました。

 

判決内容は、卍氏の主張を認めてハズレ馬券を経費に認める一方で、申告する必要性を認識したうえで一切の申告をしていなかった事に対して懲役2ヶ月、執行猶予2年(求刑懲役1年)の判決が出ます。
最大の焦点であったハズレ馬券を経費として認める判決を出したことで競馬業界では大きな話題になり、「ハズレ馬券は経費として認められる!」という話が一気に広がります。
しかし大阪地検は判決を不服として控訴します。

 

2014年

5月9日に控訴審が行われ原告、被告ともに1審と同じ主張を行い即日判決が出ます。
結果は1審とほぼ同じでハズレ馬券は経費として認めて、脱税額を大幅に減らし 執行猶予付き有罪判決を言い渡します。

 

しかし、さらに上告を行われ、6月30日に最高裁が検察側の上告を受理する決定をします。
10月2日には行政訴訟の判決でハズレ馬券を全額経費とみなし判決を言い渡します。

 

2015年

3月10日に最高裁の判決が出てハズレ馬券も経費にあたるとして検察側の上告を棄却し、判決が確定します。
しかし、卍氏はコンピューターによる自動売買ツールを使っていて、この特殊性をハズレ馬券を経費に認める雑所得として認める内容でした。
つまり、競馬場やWINS(場外馬券売り場)で馬券を買った場合はハズレ馬券を経費に認めないという条件付きです。

 

卍氏を巡る裁判はここで決着しますが、その後は他の会社員が厳禁購入したハズレ馬券も経費に認めるべきという主張をする裁判を行い、2017年12月に最高裁の判決が確定しハズレ馬券は全面的に経費として認められるようになりました。

▼参考記事:今注目の競馬裁判